
表紙
ワンヌニのふしぎな目
絵の説明: 『ワンヌニのふしぎな目』の表紙

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むかしむかし、ワンヌニという子がいました。ワンヌニには、どんなものでも大きく見られるふしぎな目がありました。
絵の説明: テントウムシを大きく見ているワンヌニ

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アリの足あとも大きく! 雲のうしろの星も大きく! ワンヌニの目には、小さな世界が大きく見えました。大きく、もっと大きく!
絵の説明: 大きく見えるアリの足あとと星

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ワンヌニは、世界にあるたくさんのことを知りたがっていました。恐竜はなぜいなくなったの? 宇宙はどれくらい広いの? 海のいちばん深いところには、だれが住んでいるの?
絵の説明: 恐竜、惑星、深い海を思いうかべるワンヌニ

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でも、知りたいことができても、ほしい本が見つからなくて、いつももやもやしていました。図書館には本が、あんまりたくさんあったからです。
絵の説明: 大きな本だなの下に小さく立つワンヌニ

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『恐竜の本、どこにいるの……。』ワンヌニは本だなの前を行ったり来たり。ため息がぽんとこぼれ、胸がきゅうっとしました。
絵の説明: 本だなの前を行ったり来たりするワンヌニ

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図書館の先生といっしょに探してもみました。でも恐竜の本は、かくれんぼをしているみたいに見つかりません。『ごめんね、ワンヌニ。本が多すぎて、先生にも全部は見つけられないんだ。』
絵の説明: 図書館の先生と高い本だなを見上げ、困るワンヌニ

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『じゃあ、ぼくの目で!』ワンヌニはあせって、目をぐんと大きく開きました。すると文字がいっぺんに押し寄せ、ぐるぐる! 『目が回る……!』ワンヌニはぺたんと座りこみました。
絵の説明: 文字が渦のように押し寄せ、目を回して座りこむワンヌニ

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ワンヌニは深呼吸。ふう〜、はあ〜。『あわてないで、ゆっくり。一度に一つずつ。』もう一度目を開けると、心がしんと静かになりました。
絵の説明: 目を閉じて深呼吸し、心を落ち着かせるワンヌニ。まわりに静かな光

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大きく、もっと大きく、ゆっくり! すると、たくさんの本の中で、背表紙の小さな文字が一つずつはっきり見えてきました。あそこだ! ほしい本がすぐに見つかりました。
絵の説明: 背表紙の文字が大きく、はっきり光って見える瞬間

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『見つけた! 恐竜のひみつ!』ワンヌニはその本を読み、知りたかったことを一つずつ知っていきました。とってもうれしくて、誇らしい気持ちです。
絵の説明: 本から恐竜たちが歩き出す想像の場面

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その日からワンヌニは、知りたいことができるたびに大きな目で本を探し、新しい知識を学びました。宇宙のふしぎも、海の探検も、発明も発見も!
絵の説明: 宇宙、海、発明の本が浮かぶところ

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図書館の先生がにっこり言いました。『ワンヌニは、この図書館の宝物だね。本たちがきみを待っているよ。』
絵の説明: 図書館の先生とワンヌニ

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ワンヌニは図書館が大好きで、こう思いました。『図書館に住みたい! ここには世界のぜんぶがあるから。』
絵の説明: 書架のすみにある本のテントにいるワンヌニ

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今では友だちも、知りたいことができるとワンヌニを訪ねます。『ワンヌニ、ロボットの本はどこ?』大きく、もっと大きく! 『あそこの三段目!』
絵の説明: 友だちの本探しを手伝うワンヌニ

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ワンヌニは友だちのために『図書館の宝の地図』も作りました。恐竜は緑の星、宇宙は青い星、ロボットは黄色い星! これならだれでも宝物を見つけられます。
絵の説明: 星のシールがいっぱいの手描き図書館マップを広げるワンヌニと友だち

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図書館の先生は、その地図を図書館の入り口にはってくれました。『ワンヌニのおかげで、うちの図書館は宝の島になったね!』
絵の説明: 図書館の入り口にはられた宝の地図と、誇らしげなワンヌニ

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ワンヌニはこれからも、本といっしょにたくさんのことを知る楽しい毎日を過ごします。今日もワンヌニの目はきらきら。大きく、もっと大きく!
絵の説明: 夕焼けの中、本を抱えて図書館を出るワンヌニ

作家のことば
『知りたいことがたくさんあります。本を読むと、いろいろわかるから好きです。図書館に住みたいです。』— ホン・スンウ
絵の説明: 虫めがねを持つワンヌニの肖像
